Kさん（女性）は、新たにマネージャーに昇格しました。営業として常に優秀なKさんでしたが、部下を持ってマネージメントを行うのは初めてでした。営業力に自信のあったKさんは、部下に自分の真似をさせれば良い、自分のコピーを増やせばチームとしての成績は伸びると思っていました。
しかし、現実はそうではありませんでした。チームの成績は伸び悩みました。Kさんはマネージャーとしての自信を無くしかけていた時、上司の紹介でコーチと出会いました。
Kさんはコーチングのことをよく知らず、最初は「ああしろ」「こうしろ」と指導をしてくれないことに違和感を覚えました。
それでも、コーチングの会話の中で理想のリーダー像を明確にイメージ化していきました。皆にイキイキと働いてもらうためにどうしたらいいのかを考え、「部下をしっかり観察すること」「部下を実力を信じること」に集中してみました。
１週間、２週間と経つごとに違いは皆の表情に現れてきていました。これは、Kさん自身が努めて明るい表情をしたこともありますが、部下の一人ひとりが少しずつ自分達に自信を持てることになったことが影響しています。それから営業成績が数字として出てくるにはそう時間はかかりませんでした。
Kさんはコーチングを通じて、自らのコミュニケーション・スタイルを変え、結果としてチーム全体を変えることに成功したのです。